遥か昔、銀河系の片隅で大きな超新星爆発が起こった。その時、爆発に巻き込まれた半径50光年の生物たちが、爆発のエネルギーを吸収して生まれ変わったものが超高温のガス状生命体・怪獣星雲オーランだ。言わば集合精神である。

直径(全長)は80光年、質量は太陽の70万倍にも達する。

銀河系の隅々にまで光より速く「意思」を送り、生物を、宇宙のどんな過酷な環境にも耐えることのできる究極の生命形態「怪獣」へと進化させる。(突然変異や遺伝子操作、あるいは人間の想念の現象化など、今まで様々な理由で生まれてきたと思われていた怪獣たちも、その根源は怪獣星雲オーランの力によるものだった)
そしてそれらの怪獣が死ぬとその魂をも取り込んで、オーランはますます巨大化していくのだ。

怪獣はどうして生まれてくるのだろう

怪獣の好きな人なら、きっと誰でも一度はこんなことを考えたことがあると思います。
怪獣の特徴とは、地球上のどんな生物をも凌駕するその力と大きさです。
マグマの熱に耐え、高圧電流をものともせず、ミサイルを跳ね返し、ある者は原子爆弾にすら動じない。
怪獣は地球上で生存するには必要ないほどの耐久力や適応力を持っています。どうしてこんな力が怪獣には備わっているのでしょうか。

かたや宇宙は過酷な環境で満ちあふれています。凄まじい嵐のガス惑星、氷の火山が噴火する極寒の星、有害な放射線が飛び交う宇宙空間、超高温のガスであふれた銀河系中心部。
地球ですら10億年後の未来には、光度を増した太陽によって、液体の水は存在できないほど気温が上昇し、ほとんどの生物が絶滅すると考えられています。
そんな世界を生き抜くために生まれてきたのが怪獣だ、と私は思うのです。

集合精神が怪獣の進化を促すというアイディアは、最近読んだアーサー・C・クラークの「幼年期の終り」に非常に感銘を受けて、考えたものです。「幼年期の終り」は読まれた方も多いと思いますが、未読の方には是非ご一読をお薦めします。結末がとても悲壮感にあふれ、大いに考えさせられる物語です。

天文学的な大きさの怪獣といえば、暗黒怪獣バキューモン(帰ってきたウルトラマン)や、暗黒惑星グランスフィア(ウルトラマンダイナ)が有名ですが、この怪獣(天体)はそれらの要素に加え「ウルトラマンコスモス」のカオスヘッダー的な一面も兼ね備えているのが特徴です。怪獣史上、最も大きなエネルギーを吸収して誕生した怪獣です。

怪獣デザイン

(公開日:2011/02/27)