シーラカンスや肺魚を含む古代の肉鰭類(にくきるい)から進化した怪獣。

別名は団扇(うちわ)怪獣。団扇のような形をした上下に広がる大きなヒレが特徴だ。
水中でも空気中でも呼吸ができ、生息域は深海から高度数千メートルの上空まで多岐にわたる。
大きなヒレを扇いで風を起こし、空中を泳ぐように移動(飛行)する。
本来は海生の怪獣であったが、地球温暖化による海水温の上昇を避けるため、気温の低い空へと進出したのだ。

体温の上昇を防ぐために、ヒレ全体から冷気を放散させている。
ヒートアイランドと化した日本の各地に舞い下りて、団扇のように風を起こし気温を一気に下げるのだ!

怪獣デザイン

今回の怪獣は、北太平洋に分布するベンテンウオという珍しい深海魚をモチーフとして考え出したものです(下図)。
初めは全く別の怪獣を考えていたのですが、偶然このベンテンウオという謎の生き物の写真に出逢ってしまった瞬間に「こんな変わった生き物がいたなんて。これは絶対怪獣にしなければ!」と体に電流が走ったのです。
まるで蝶々かコウモリが翼を広げたようなその姿、しかも翼の向きは左右じゃなくて上下! シンプルでありながら今まで一度も見たことのない形。「これなら余計な装飾は一切いらない、このフォルムだけでカッコいい怪獣ができる!」と思いましたね。

怪獣デザイン

そんなわけで苦もなく怪獣のデザイン画が仕上がりましたが、上下に広がる翼のようなヒレ(背ビレと尻ビレ)は大事なポイントですから、ディスカスという人気の熱帯魚を模した模様を取り入れてみました。
実際はこんな生き物が空を飛ぶわけはないのですが、理屈抜きで飛びそうな姿に見えるので、今回は科学考証は一切無視して上のような物語を考えました。

(公開日:2015/07/29)