分厚い甲羅をまとった古代怪獣。船底をひっくり返したような形の甲羅で尻尾の先まで覆われている。

甲羅の表面にはたくさんの穴が開いており、内部には大勢の人間が居住できる空間がある。
この穴は、本来は南米に生息するピパピパ(コモリガエル)のように子供を保育するための器官であったが、古代人の手によって何百年もかけて拡張され、階段や通路が設けられたのだ。
穴の中にいる者を自分の子供と認識するため、本能によって中の人間を守り、進んで人間に協力する。

ある時は難攻不落の要塞として、またある時は災害時の避難所として、そしてまたある時は好奇心旺盛な子供たちの遊び場として、人々と共に歩んできた怪獣だ。

今回の怪獣は、私が小2の時に考えたアイディアをもとに、妻である怪獣伯爵夫人と相談しながら創り出したものです。
甲羅の内部の様子もさることながら、一番苦労したのは顔です。妻から10回くらい厳しいダメ出しをくらいましたが、その甲斐あって、初期のウルトラシリーズにでも出てきそうな、シンプルで力強さもありながら、尚かつ愛嬌もある顔に仕上がりました。角もなければ巨大な牙もありませんが、微妙に曲がった口元と、目元のバランスだけで十分特徴的な顔になったと思います。
(まさしく妻あっての怪獣デザイン館です)

ガドランドは固い甲羅に守られているという点を除けば、光線技などの特殊な武器は何一つ持っていません。これはガドランドに限ったことではなく、私の考える怪獣たちの中には特殊な武器を持っていないものが数多くいます。これは、大きいだけでも人間にとって十分脅威であるから武器などいらない、という理由もあるのですが、実は怪獣を単なる「破壊者」にしたくないという私の思いもあるからなのです。
私は、見るからに強そうでカッコいい怪獣よりも、弱くても味があっていろんな物語を想像できるような怪獣の方により魅力を感じてしまいます。パチパチパチ(拍手)

「ガドランド」という名前は妻が付けました。

怪獣伯爵夫人(妻)のコメント

窓がいっぱいあって、中が家みたいになっているところが面白く、興味をそそる。怪獣の中から眺める景色は最高! こんなお城みたいなところに住んでみたかったの。デザインもすごくカッコいい。怪獣伯爵は『デザイン、物語性、画力』三拍子そろった天才だ。無いのはお金だけ。

怪獣デザイン

怪獣デザイン 怪獣伯爵夫人
怪獣に乗った怪獣伯爵夫人

(公開日:2011/04/13)