宇宙一知能の発達した宇宙怪獣。小学校の校庭に落下した隕石(実は怪獣の卵)から生まれた。

とても友好的な性格で、何でも人間の真似をする。特に子供が大好き。
知識欲が旺盛で、どんどん知識を吸収し、その度に体が大きくなってゆく。
体に備わった武器は持たないが、ありあわせの部品から、人類のテクノロジーを遥かに超えた道具を造り出すことができる。

日増しに巨大化してゆく怪獣を脅威と見なす者、利用しようとする者、大人たちは二手に分れるが、いつだって子供たちはメノーラの味方だ。
そして遂に、メノーラは新たな発見を求め、宇宙船を造り始める⋯。

メノーラは「頭脳」が武器の怪獣です。宇宙一知能の発達した宇宙怪獣は、果たして怪獣といえるのか、怪獣と宇宙人の違いとは何か、非常に悩みました。カネゴンは喋るけれども「怪獣」です。ミステラー星人(善い方)は怪獣的な姿をしているけれども「怪獣」ではありません。どちらも人類に対して友好的ですが、違いといえばカネゴンの方が「回りの人間から愛され守られている」という点でしょうか。ピグモンやブースカも同様です。例外はあるかもしれませんが、私はこれこそが怪獣の条件の一つではないかと思いました。

実は今回は、全く違う怪獣を描く予定でした。「顔のない悪魔」(1958 / 英)という映画に登場する脳随の怪物をヒントに「脳の怪獣に寄生された怪獣」というのを考えていたのです。ウルトラマンネクサスにでも出てきそうな「怖くて現代っぽい」怪獣を描こう、と思っていたわけです。
がしかし、我が家のリーダーである妻の意見を聞いて、デザインの無駄をどんどん省いていったところ、想像を遥かに超えて、最初に意図した以上にシンプルで面白くてインパクトのある怪獣が出来上がったのです。ご覧の通り、何だかとても愛嬌があって、私はこれを「寄生怪獣」などという恐ろしい怪獣にしてしまうのはあまりに勿体ないと思い、友好的な怪獣に設定を変えました。
脳随が剥き出しであるにも関わらず、ほのぼのとしていて「友達になりたい怪獣」だとは思いませんか?
こうして妻のおかげで、怪獣デザイン館にまた一つ素晴らしい怪獣(しかも初のカネゴンやピグモン的な怪獣)が誕生することになったのです。

怪獣伯爵夫人(妻)のワンポイントアドバイス

「眼」と「脳」が特徴的な怪獣だから名前は「メノーラ」だ。
昔も今も、いい怪獣は同じだ。流行に惑わされず己の道を貫け。みんなに愛される怪獣を描け。

怪獣デザイン

(公開日:2010/01/13)