地下数十メートルから数百キロにも及ぶ広い範囲を縄張りとするエジプトの地底怪獣。高熱と高圧に耐える頑丈な皮膚を持ち、地中の鉱物を食べる。

背中から突き出た突起は特殊な天然石で出来ており、昼はエメラルドのような緑色をしているが、夜になるとルビーのような赤色に変わる。緑の時には「メラルドン」、赤い時には「ルビウス」という別の名前で呼ばれる。美しい二つの顔と名前を持つ怪獣だ(註1)。

背中の突起はモース硬度9.99。地上の物質の中ではダイヤモンドに匹敵する硬さを誇る。しかも特殊な放射線を発し、そのカケラを身に付けた人間の想念を増幅する。
武器は突起から放つ破壊光線と、六価クロムを成分とする口から吐く毒ガス。

弱点は、突起の中に、結晶の性質上、一定方向からの衝撃に極端に弱い部分があるため、そこを集中攻撃されることだ。

今回の怪獣も、我が家の怪獣コーディネーターである妻(怪獣伯爵夫人)の意見が随所に反映されているのは言うまでもありません。
男性である私には思いもつかない「天然石」という言葉を怪獣名に入れたのも妻の発案ですし、最初は結晶怪獣ギラルス(超光電人グリッドマン)の二番煎じみたいなデザインだったものを、より地底の鉱物らしい怪獣へと導いてくれたのも、妻の厳しいダメ出しがあったからです。
そのおかげで、今まで以上に神秘的で美しい、しかもどこかエキゾチックな魅力が漂う怪獣に仕上がりました。妻からは「もう私のアドバイスがなくても十分にいい怪獣が描けるんだから、卒業証書を授与する」と言われました。

ちなみに私は、先月、中野ブロードウェイの「コレクタートイボックスバウワウ」というお店で、妻にパワードガボラを買ってもらいました。そのお返しとして「怪獣には怪獣を」と思い、妻の誕生石を使った怪獣を考えたわけです。メラルドンを世界一愛する妻に贈りたいと思います。

怪獣デザイン

参考記事

(註1)実際に、太陽光の下では暗緑色、白熱灯の明かりの下では鮮やかな赤色に変わる「アレキサンドライト」という石が存在します。今回の怪獣はこの石から発想を得たものです。(参考記事:アレキサンドライト – Wikipedia)

(公開日:2010/03/19)