水生怪獣タガメーダ

日本一の深度を誇る秋田県の田沢湖に50年間潜伏していた水生怪獣。

もともとは田んぼに生息していた昆虫が、かつての日本で使用されていた毒性の強い農薬(ベンゼンヘキサクロリド)の影響で怪獣化したのだ。
力がとても強く、頭部と一体化した前肢の爪を獲物に突き刺して、生命エネルギーを吸収し、獲物を骨と皮ばかりのミイラにしてしまう。
口からは猛毒ガス(体内に蓄積した農薬)を吐く。
翅(はね)は硬質化し甲羅と化してミサイルをも弾き返す。

尻の呼吸管が唯一の弱点だ。

怪獣デザイン

今回は、きれいな水辺に生息する昆虫・タガメをモチーフとした怪獣です。
1971年、小2の時に考えました。

タガメは魚やカエル、時にはヘビやネズミをも捕食する日本最強の昆虫であるにもかかわらず、今まで怪獣化されたことが一度もありません。
(タガヌラーのモチーフはゾウムシですよね)
しかしそんなタガメも残念なことに、農薬や護岸など環境破壊の影響で、いまやその数を急激に減らし、絶滅危惧種に分類されているのです。

タガメーダは人類の驕りに対する自然の怒り。
甲虫怪獣ヘラクラーが陸の昆虫怪獣の王者なら、タガメーダは水の昆虫怪獣の王者なのです。

(公開日:2015/05/31 最終更新日:2023/11/02)

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