豪雨怪獣アンブララ

自由自在に気象を操り、地上に雨を降らせる怪獣。
普段はこうもり傘のような頭部の飛膜で上昇気流をとらえ、巨大な積乱雲の中に潜んでいる。

上空のきれいな空気を好むため、大気中に花粉や粉塵などの微粒子(エアロゾル)がたまってくると、これを流し去るために、ときおり豪雨を降らせるのだ。
しかも近年は東アジア諸国の工業活動によって大気中の硫黄酸化物が増加したため、豪雨は危険な酸性雨となって土壌や湖沼を酸性化し、生態系に深刻な影響を与える。

こうもり傘のような頭部の角が光る時、1時間に1000ミリの雨を降らせることができる(註1)。
また、大粒の雹(ひょう)を降らせ、家屋や車を破壊する。
鼻先の角からは稲妻を発射する。

自然のエネルギーを操る最強クラスの怪獣だ。
ただし日本では厄介な怪獣だが、エチオピアなど干ばつに苦しむ国々においては、雨をもたらす恵みの神ともなる。

怪獣デザイン

参考記事

(註1)日本の過去最高は1時間に153ミリ(気象庁 | 歴代全国ランキングより)。

(公開日:2016/06/01)

豪雨怪獣アンブララ” に対して2件のコメントがあります。

  1. 盛綱 より:

    今晩は。改めて初コメントさせて頂きます。

    自然現象を取り扱った怪獣は時折見ますが,まさか傘をモチーフにされるとは
    凄い発想と言いましょうか?それでいて格好良くまとまってるので素晴しいデザインです。
    怪獣伯爵夫人様のセンスにも脱帽です。
    因みに自然現象の怪獣と言えば,私はバリケーンが好きです。

    次回作も楽しみにしております。高気圧怪獣とか?(笑)。

    1. 怪獣伯爵 より:

      怪獣デザイン館に初のコメントをいただきありがとうございます。
      また先日は、当コメント欄の画像認証の不具合をお知らせいただき、本当に感謝しています。

      また、怪獣伯爵夫人(妻)のことを「センスがいい」とお褒めいただき、妻も「ありがとうございます」と言っていました。

      盛綱空想特撮シリーズ 怪獣大百科」「盛綱怪人LABO」夫婦で拝見しました。
      粘土で作った怪獣を見て、妻も「素晴らしい」と言っていました。
      デザインはもちろん、イラストでは表現しきれない怪獣のざらついた岩のような皮膚感が、立体物では見事に表現されていますね。
      盛綱様のアイディアと造形は「ご当地怪獣」の寒河江弘さんに一歩も引けを取らないなと思いました。

      これからもお互いに怪獣をどんどん増殖させて、日本中を怪獣で埋め尽くしましょう!
      これからもよろしくお願いします。

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