マグマの中に生息する超高熱(好熱)怪獣。

全身がケイ酸塩混合物(マグマの成分)で出来ており、自由自在にマグマのような流動体に体を変化させることができる。口から火砕流を吐き、同時に腹部からは1200度の熱を放出し周囲を焼き払う。
体を丸めれば、腹部から発する熱で熱気球のように空を浮遊することもできる。マグマを食べる。

今回の怪獣は、NHKの「テレ遊びパフォー!」に投稿した初代ボルケラーを新たに描き直したものです。初代ボルケラーはみうらじゅん氏の目に止まり、番組で紹介されたり、また「テレ遊びパフォー!サマーフェスティバル2008」では会場に展示されるなど、数々の恩恵にあずかった怪獣でした。

が、しかし何より私にとって一番重要だったのは、魚のようなウロコに覆われた初代ボルケラーに対するみうら氏の「もう少し土のニオイがする皮膚感にならないでしょうか?」というコメントでした。

私はそれまで、怪獣のデザインと設定をあまり深く結びつけて考えたことがなかったので、この言葉はとても印象に残りました。そして、これを境に「火を吐くならば何を食べて、どういう生活を送り、皮膚はどうなっているか」等、以前よりもさらに、怪獣の設定を深く掘り下げるようになったのです。そういう意味でも、ボルケラーは私にとって記念碑的な怪獣なのです。みうら氏からは「ソフビが欲しい」とのありがたいコメントも頂き、番組開始後しばらくは、一番目立っていた怪獣ではなかったかと自分でも思っています。

ちなみに初代ボルケラーのデザイン画は98年に描いたものなのですが、当初は目がなく、目のあるべき部分には触覚のような突起があるだけでした。高熱のマグマの中に生息する怪獣なので、目なんかあっても焼けてしまうだろうと思い、入れなかったのです。しかしその翌年、ボルケラーのデザイン画を結婚したばかりの妻に見せたところ「目を入れた方がよくなるよ」と言われたため、パフォー!に投稿するにあたってその言葉を思い出し、顔の部分を描き直しました。その結果、テレビでも紹介された通りの愛嬌ある表情のボルケラーが誕生したのです。もしも妻の意見を無視して目のないボルケラーを投稿していたら、きっとみうら氏からも選ばれることはなく、現在の私があったかどうかもわかりません。妻の一言が私の人生を大きく変えたのです。妻は昔から私の怪獣アドバイザーで、私を育ててくれました。

怪獣伯爵夫人(妻)のワンポイントアドバイス

そうだ! 凶暴さの中にも愛嬌を忘れるな。今回の怪獣は、怪獣らしいごつい顔に仕上がっているにもかかわらず、こちらを見つめるぎょろっとした目と、どこか笑っているような表情に愛嬌があるように見える。焼き立てのチョコメロンパンのような皮膚がよく描けていて、全体からみなぎる迫力が伝わってくる。描き直しただけのことはある!(と言いながら妻は私の頭を撫でてくれました)

怪獣デザイン

(公開日:2009/06/26)