地底岩石怪獣ゼノリス

地球体積の83%を占めるマントル内部に生息し、マントルを縦横無尽に移動する地底怪獣。
日本の最南端・沖ノ鳥島の南東約700キロの海底、地下のマントルが露出した世界最大のドーム状の岩塊「ゴジラ・メガムリオン」から出現した。

136万気圧、3700度の熱にも耐える岩石質の体、ダイヤモンドのように硬い牙と爪でマントルを掘り進む。
全身が上部マントルを構成するカンラン石(ペリドット)でおおわれ、美しい緑色に輝いている。
武器は口から吐き出す超高温の火山性ガス。時速100キロで流動する火砕サージを引き起こし、あらゆるものを焼き尽くす。

地球が存在する限り決して滅ぶことのない最大最強の怪獣だ!

怪獣デザイン

今回の怪獣名にもなっている「ゼノリス」とは捕獲岩という意味で、マントルの一部が高圧でマグマとなって噴火する際に、まわりのマントル物質を捕まえて出てきたものです。

まさに噴火とともに現れる地底怪獣にぴったりの名前!「ゼノリス」という言葉の響きに非常に魅かれ、その名を冠した地底怪獣を描こうと思い、今回の怪獣を考えました。初めに名前ありきの怪獣です。

「地底怪獣」といえば、65年に登場したバラゴンを皮切りに、パゴス、モグネス、マグラー、テレスドン、デットン、グドン等々…、種類も多く怪獣の定番であり王道だと思うのですが、どの怪獣も何となく地中から現れるだけで、「どこまで潜れるか」とか「どの程度の熱と圧力に耐えられるのか」などの点に、劇中で触れられることはほとんどありませんでした。

唯一、テレスドンを操る地底人の世界が地下4万メートルにあることが地底人の口から語られるくらいですが、4万メートルといってもたった40キロ。ぎりぎりマントルに届くかどうかという深さでしかなく、半径約6400キロの地球から見ればほんの卵の殻のようなものに過ぎません。

一方、怪獣ゼノリスは、地下2900キロ、その下にあるのはどろどろに溶けた超高温の鉄の海(外核)という、マントル最深部まで潜ることができる初めての怪獣なのです!

名前のとおり、美しいペリドットにおおわれた捕獲岩(ゼノリス)をモチーフとした怪獣ですが、表情は出っ歯で愛嬌のあるハダカデバネズミをイメージして描きました。

怪獣デザイン

(公開日:2015/10/23 最終更新日:2023/05/09)

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