貝蛸怪獣アルゴナイト

エーゲ海の東「古代船の墓場」と呼ばれるギリシャのフルニ島沖合に巣食う怪獣。
紀元前よりこの海域を通りかかる船を襲い、人や積荷を食い荒らしてきたのだ。
姿はアオイガイ(別名カイダコ)というタコに似ているが、巻貝のようなその殻はアンモナイトよりも硬い。
4本の腕で海底や陸上を移動する。
殻に収納された翼のような第1腕を広げ、漏斗からのジェット噴射で空を飛ぶ。

怪獣デザイン

怪獣デザイン

今回の怪獣はご覧のとおりのタコの怪獣です。
モチーフは貝殻を持つユニークなタコ、アオイガイ。
同じアオイガイ科に属するタコブネとも似ていますが、一番の違いはタコブネに比べて殻の縁のギザギザが細かく放射肋(殻の表面を走る線状の溝)の間隔が狭いこと。
「アルゴナイト」というネーミングもアオイガイの学名「アルゴナウタ・アルゴー(Argonauta argo)」と「アンモナイト(ammonite)」を組み合わせたものです。
頭足類の体の構造を崩さずに、そのまま人型に落とし込むことを念頭に置いてデザインしました。

(公開日:2024/10/30)