哨戒怪獣ギリス
数万年の昔より、未知のエイリアン種族の尖兵として月面に配備され、地下に眠っていた怪獣。
左右に広げると100メートルにも達する触覚が最大の武器で、電波・赤外線・可視光線・紫外線・X線・ガンマ線などあらゆる波長の電磁波をキャッチすることができる。つまり、人間の目には見えない遠方の銀河や星間ガス雲までも「見る」ことができるのだ。
また、角から強力なレーダー波を発信し、遠くにいる敵の存在を知ることもできる。
敵を発見すると触覚から100万ワットのレーザー光線を放って攻撃する。
宇宙空間より飛来する敵の宇宙船をいち早く発見し、迎撃するのが元来の任務。
接近戦にはあまり向かない。鋭い金属音で鳴く。
今回の怪獣は、自衛隊の活動において耳にする「哨戒」という言葉に面白味を感じ、そこからデザインを考えたものです。「ギリス」というネーミングは、長い触覚がカミキリムシをイメージしていることから名づけました。
(註)「哨戒」 敵の来襲を警戒して、見張りすること。(角川国語辞典より)
怪獣伯爵夫人(妻)のワンポイントアドバイス
我が家の怪獣アドバイザーである妻から、他の怪獣に対しても言われてきたことですが「単なるデザイン画と思うな。迫力があって、今にも動きだしそうで、かつ物語の一場面を想像させるような怪獣の絵を描かなければいけない。見せ方を工夫しろ」とアドバイスを受けました。今まで私の描いてきた怪獣は、ソフビのようにただ突っ立っているだけのものが多かったからです。そこでご覧のようなポーズをつけてみたところ、なるほど今にも飛びかかってきそうな迫力のある絵になりました。私は妻には毎回頭が上がりません。
(公開日:2008/11/26)