猛毒怪獣モンスドキシン

水陸両生の猛毒怪獣。

全身に太い血管が浮き上がっている。攻撃を受けるとたちまち噴水のように出血するが、血液中にはわずか1mgでアフリカゾウを10万頭も殺せる猛毒が含まれているので、うかつに攻撃することはできない。

背中の突起からは、神経系に作用し全身を麻痺させる毒液のシャボン玉を放出する。

そして最も強力な武器は、鼻先から噴射する赤い毒霧「デス・レインボー」だ。名前の由来は毒霧の噴射とともに美しい虹ができることによる。これを浴びるとどんな怪獣でも一瞬にして体が溶けてしまう恐ろしい武器だ。腹部や尻尾の吸盤で獲物を押えこみ、どろどろに溶かして食べてしまう。

「猛毒怪獣」といえば「ウルトラセブン」のガブラが有名ですが、意外なことにそれ以降はほとんど登場していません。火炎怪獣や冷凍怪獣と違い、毒ヘビや毒トカゲ等、実在する危険生物を連想させるからでしょうか。
今回の怪獣も、まさにそういった生物をイメージしていますが、最初はもっと毒々しい色(背中を紫・腹部をオレンジ色)で塗っていました。しかし色がまとまらず、妻に「一回見たらもう見たいと思わない怪獣だね。何度でも見たいと思う怪獣じゃなきゃね」と言われ、腹部に妻の助言でピンクを入れてみたところ、偶然にもピンクとオレンジが不思議に融合し、毒々しい怪獣でありながらもどこか柔らか味のある素敵な怪獣に仕上がりました。
ちなみに背中からシャボン玉というアイディアも、妻の発案です。キティファイヤー等、過去にもシャボン玉を武器にする怪獣はいましたが、美しいシャボン玉と恐ろしい毒の対比が面白いと思い、いただきました。ちなみに妻は現在、突発性難聴になり治療を受けています。そんな体でありながら、私にアドバイスを授けてくれている妻に、私は頭が上がりません。

怪獣伯爵夫人(妻)のワンポイントアドバイス

偶然がよい結果を招くこともある。また見たいと思う怪獣を描け!

怪獣デザイン

(公開日:2009/09/30)

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