古代神獣センビオウ

本作品は、2012年の「能美市オリジナル怪獣デザインコンテスト」におきまして優秀賞を受賞した怪獣です。

怪獣デザイン

怪獣名 /「 センビオウ」(漢字で書くと「千美王」)

怪獣の気品ある姿と、美しい自然にあふれた能美市の街をイメージし、また能美市の美しい自然がこれからもずっと続きますようにとの願いをこめて。(怪獣伯爵夫人が命名)

出身地 / 秋常山古墳群の地下100mの神殿。

武器 / ① 口から吐く火焔。② 額のビームランプから発する破壊光線。 ③ 怪力。④ いかなる高熱や衝撃にも耐える頑丈な皮膚。

特徴 / ① 能美地方の美しい自然を愛し平和を願う人々によって、能美の守護神として1600年間古墳の地下神殿で祀られてきた。 優美な角と、美しい面差しを持つ怪獣。

② 地球の大地と自然が発する気(エネルギー)の流れを巨大な角で探り、胸の発光体で吸収する。発光体は気で充満し、輝いている。

③ 発光体の中心には、宝石のように光り輝く小さな地球のような珠(たま)が埋まっている。この珠は、実際の地球の環境を反映し、地球が美しい自然や人々の美しい心で満たされている時ほど輝きを増す。

④ 美しい自然と美しい心をどこまでも広めるためには、たとえ相手がどんなに強大な組織や怪獣であろうと、猛然と立ち向かってゆくのだ!

コンテストについて

同コンテストは、石川県能美市にある「手取フィッシュランド・ウルトラマンスタジアム」と能美市が共同で企画したもので、最優秀作品は円谷プロダクション監修のもとオリジナル怪獣として製作され、ウルトラヒーローショーに出演するというものです。募集に際し、怪獣の設定に以下のような「お題」がありました。

能美市の巨大古墳地下に祀られていた古代獣。

地球の大地と自然をエネルギーの源としている。

私はこれを読んで、コンテスト主催者様の意図するものは「古代人から畏敬の念をもって崇拝されてきた荒ぶる神のごとき怪獣」であると解釈しました。(例えていえば大怪獣バランのような) おまけに地球の大地と自然をエネルギー源とする怪獣ですから、当然地球の守護神です。映画化されるなら、ゴジラやガメラのように敵怪獣を迎え撃つ役どころであり、敵怪獣を引き立てるためにもデザインはシンプルな方がいいのでは、と考えました註1)。

また、もしかしたら能美市のマスコットとして、三頭身くらいの簡素化されたキャラクターになって使用されることもあるかもしれないと思い、その点からもデザインはなるべく単純なものにしようと努めました。

で、実際のデザインですが、石川県(能登半島)を頭の角になぞらえると、その付け根の部分にうまい具合に能美市が位置しているので、その部分を市の形をしたビームランプにして光らせようというアイディアがすぐに浮かびました。こうすれば石川県のどこに能美市があるのか誰の目にも一目瞭然です。

デザインはいつものように怪獣伯爵夫人(妻)と相談しながらまとめ上げていきましたが、「センビオウ(千美王)」という名前は前述のとおり伯爵夫人が一人で考えたものです。私はこの名前を見た(聞いた)とき、なんだかとても縁起のよさそうなものに思え「受賞するならこの名前でいくしかない!」と心に決めました。結果、受賞することができたのも、占術的に素晴らしい名前をつけてくれた伯爵夫人のおかげなのです☺。

さて、そんなわけで昨年12月25日についに怪獣ガノーという名前で、最優秀賞の怪獣(ドグドンドン)をベースに、優秀賞2作(センビオウ、ウルギ)の特徴を取り入れた怪獣の着ぐるみが公開されました!
円谷プロダクション監修のもと製作された怪獣に、私たちの考えたアイディアが取り入れられたということは、大きな前進です。ハイパーホビー、テレ遊びパフォー!で惜しくも取り逃がした怪獣立体化の野望がちょっとだけ実現したというべきでしょうか。

余談ですが、ピクシブ百科事典にはこの怪獣のことが以下のように紹介されています。
ウルトラマンスタジアムと石川県能美市が公募した『オリジナル怪獣デザインコンテスト』の入賞作をベースに誕生した。
インドネシアのバロンを思わせる顔に、美豆良や勾玉など古代日本を思わせる要素が詰め込まれたデザインをしている。胸のマークは能美市の市章が元ネタだったり、側面から見ると頭頂部が能登半島になっているというウルトラ怪獣史上類を見ないほどのご当地要素満載の怪獣(他の都道府県でもこれやれば良いのに)。
公式設定によれば、石川県能美市の巨大化古墳から目覚めた守護神とのこと。
イベント限定ではあるものの、円谷プロ全怪獣図鑑にも記載されている怪獣なので公式カウントされているものと思われる。

前述のとおり怪獣ガノーは「円谷プロ全怪獣図鑑」(円谷プロダクション監修/小学館/2013/03/11)にも収録されました!

怪獣デザイン

それもこれもすべて、繰り返しますが妻である怪獣伯爵夫人のおかげ、才能ある妻の導きあってのことなのです。たとえ1位じゃなくても愛する妻がそばにいれば、私は幸せです☺。

怪獣伯爵夫人(妻)からもひと言

優秀賞に選んでくださった能美市の審査員の方々、ハイパーホビー怪獣デザイン祭とあわせ2回も賞に選んでくださった品田冬樹様、ありがとうございました。
このコンテストには、発想豊かな子供たちや、デザイン力あふれる方々が腕を上げてたくさん応募してくるでしょうから、出来上がったセンビオウの絵を見た時「ちょっとシンプルすぎるけどこれで大丈夫かな?」とも一瞬思いました。
が、日頃から努力し怪獣を描き続け、またこの作品は特に、怪獣伯爵が真面目に怪獣デザインに取り組んでいるという一生懸命さがよく表れている作品だと思いましたので、きっと審査員の方々にもその気持ちが伝わって選んでもらえるといいなあと思っていました。
怪獣伯爵の才能と日頃の一生懸命さを見抜いていただき優秀賞をいただきまして、ありがとうございました。

怪獣伯爵は応募する時に「怪獣伯爵+夫人」の名前で応募しようと何十回も私に言いました。

参考記事

(註1)能見市などによると、2011年に同市の出身でウルトラシリーズを手掛けた脚本家の故・佐々木守氏の遺品の中から、「ウルトラマン-遙かなる夢幻境へ翔べ」と題した未発表脚本や構想メモが見つかりました。金沢駅や兼六園など県内各地を舞台に、白山市内の山中で眠りから覚めた古代の怪獣が登場。古代怪獣は、遺伝子操作で人為的に創り出された別の怪獣が暴れることに怒り、戦いを挑むという筋書きです。今回募集の怪獣は、この古代怪獣の設定を基に考案されたものなのです。(Yahoo!ニュース / オリジナル怪獣:ウルトラマンショーで大暴れさせよう!! 能美市と「ウルトラマンスタジアム」が募集 2012/09/04)

(公開日:2013/01/01)

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