宇宙海賊クラム星人
宇宙を放浪し、航行中の宇宙船や近傍の惑星から略奪を行う宇宙の海賊。
故郷の星は超新星爆発によってとうに消滅した。
好戦的な種族で、他種族との共生という概念はない。
故郷の消滅がトラウマとなって、もはや天変地異の不安がつきまとう惑星上に留まるつもりはない。
彼らの進む道は他から奪うか自ら滅びるかしかないのだ。
今回の宇宙人は、独特な形をした江戸時代の兜「黒漆塗割蛤兜(くろうるしぬりわれはまぐりかぶと)」をもとに考えました。
これは割れたはまぐりをモチーフにした兜で「甲斐のある働きをする」という意味があり、貝をモチーフにしたデザインは時々甲冑に見られるそうです(註1)。
しかしできあがってみたら、日本の兜をモデルにしたにもかかわらず、黒い頭部がまるで帽子をかぶった海賊のように見えたのはとても意外。
そこから「宇宙海賊」という別名が自然に浮かび、上のような物語が生まれました。
好戦的で他から奪うか自ら滅びるかしか道はないという彼らのありさまは「ウルトラマンジード」の宇宙ゲリラ・シャドー星人から拝借しました。
ネーミングはあさりやはまぐりなど小型食用二枚貝の総称である「clam」から。
参考記事
(註1)甲冑・武具 MORISAKI / メディア協力「BASARA」展 (アクセス:2017/11/08)
(公開日:2017/11/08)
お久しぶりです。腰の緊急手術などで8月頭から暫く休んでおりました。
ようやくPC前に生還(笑)致しました。
洗練されたデザインが格好良いですね。
いつもの伯爵&夫人さまのテイストと違う印象を受けました。
螺鈿の色合いも素晴しいですし,なるほど兜にも貝にも見える辺りは
流石のセンスと表現力かと思いました。
私は最悪の結末になってしまいましたが,どうぞ御夫婦共に
お体を大切になさって,素晴しい怪獣たちを生み出して下さい。
私の方も,もう少ししたら新作発表しますね。
コメントありがとうございます。
今回の宇宙人も、怪獣伯爵夫人の意見をもとに何度も描き直した結果、できあがりました。
「盛綱様の造形戯言(改)」拝見しました。
最近、盛綱様のサイトの更新がなくどうしたんだろう?とは思っていたのですが、大変なことになっていたんですね。重度の椎間板ヘルニアで緊急手術とは‥!
きっとお仕事の方も休まれたのでしょう。
窮状、お察しします。
幸い現在の回復度は40%で、痛い部分もなくなったとのことで少し安心しました。
しばらくはゆっくり静養されて、お体が回復されることを、妻ともども祈ってます。
創作の方もマイペースで、無理をなさらずに。
PCが新しくなってサイトが更新できる日が来ることを、首を長くして待っています。
回復した盛綱様の作品を拝見する日を楽しみにしております。