宇宙海賊クラム星人
宇宙を放浪し、航行中の宇宙船や近傍の惑星から略奪を行う宇宙の海賊。
故郷の星は超新星爆発によってとうに消滅した。
好戦的な種族で、他種族との共生という概念はない。
故郷の消滅がトラウマとなって、もはや天変地異の不安がつきまとう惑星上に留まるつもりはない。
彼らの進む道は他から奪うか自ら滅びるかしかないのだ。
今回の宇宙人は、独特な形をした江戸時代の兜「黒漆塗割蛤兜(くろうるしぬりわれはまぐりかぶと)」をもとに考えました。
これは割れたはまぐりをモチーフにした兜で「甲斐のある働きをする」という意味があり、貝をモチーフにしたデザインは時々甲冑に見られるそうです(註1)。
しかしできあがってみたら、日本の兜をモデルにしたにもかかわらず、黒い頭部がまるで帽子をかぶった海賊のように見えたのはとても意外。
そこから「宇宙海賊」という別名が自然に浮かび、上のような物語が生まれました。
好戦的で他から奪うか自ら滅びるかしか道はないという彼らのありさまは「ウルトラマンジード」の宇宙ゲリラ・シャドー星人から拝借しました。
ネーミングはあさりやはまぐりなど小型食用二枚貝の総称である「clam」から。
参考記事
(註1)甲冑・武具 MORISAKI / メディア協力「BASARA」展 (アクセス:2017/11/08)
(公開日:2017/11/08)
相手のものを奪う宇宙人はよく出てきますがそいつらの背景は故郷を失ってしまったみたいな奴らも一定数いるのかもしれません・・・このまま人様に迷惑をかけ続けるなら滅びた方がいいというヤツも中にはいるかもだが。
— 特撮関連興味アリ (@Fx3WOLu1Aifii7f) September 25, 2024
帰る故郷もないし未来に希望もない。
相手のものを奪ってその日その日を生き延びることができればそれでいい。
刹那的に生きている彼らには滅亡への恐れなんてきっとないのでしょうね。
— 怪獣伯爵 (@hakushaku_ke) September 25, 2024
悲しい設定の宇宙人なんですね。凄い設定です
— バトラ推しマスター (@LrunPIP9Nj39568) September 25, 2024
有難うございます!
他星の種族を襲う異星人にも大なり小なり彼らなりの背景があると思うのです。
クラム星人の場合、物資を略奪しながら当面は生きていけるのでしょうが、いずれ今いる搭乗員が死に絶えてしまったらそこで彼らの命脈は途絶えてしまうわけで‥そう考えると哀れな種族でもあります。
— 怪獣伯爵 (@hakushaku_ke) September 25, 2024
口の上にあるのは目ですかね。星に住む気がないのに そこに映るのが緑と雲っぽいの面白いですね。それとも 略奪する星が映っているのでしょうか?
— 高橋マイル (@kuri10creaete) September 25, 2024
口の上にある目のようなものは星人の感覚器官、アンテナのようなものです。
その名の通り二枚貝(クラム)がモチーフの星人ですから、輝いているのは貝殻の内側、虹色の光沢を放つ真珠層です。
ですが、それを美しい星の緑と雲に例えて頂けるなんて、なんと素敵な解釈でしょうか☺️
有難うございます🙇♂️— 怪獣伯爵 (@hakushaku_ke) September 26, 2024
あー!そうなんですね。気づけなくて残念です😣自分の妄想が先走っちゃいました😅二枚貝からここまでデザインできるなんて凄いです✨
— 高橋マイル (@kuri10creaete) October 1, 2024
二枚貝からの発想ではなく、割れたはまぐりをモチーフにした江戸時代の兜「黒漆塗割蛤兜(くろうるしぬりわれはまぐりかぶと)」をデザインに取り入れました。
しかし出来上がってみると、鎧武者というよりは黒い頭部がまるで帽子を被った海賊のように見えたことから、このような設定を考えました☺️— 怪獣伯爵 (@hakushaku_ke) 2024年10月1日
そうなんですね。確かに宇宙人ぽく見えますね😊セブンに出てきそう。裏話が聞けて良かったです。ありがとうございます✨
— 高橋マイル (@kuri10creaete) October 2, 2024
海賊の他に宇宙の傭兵としてさらに上位の悪徳宇宙人のパシリというかショッカー戦闘員のポジになるという悲しい境遇になる個体もいるかも?そのばあい戦闘の際の弾除けになったり最初にヒーローに倒されたりともはや悲惨?
— ss16 (@ss1633295084) September 25, 2024
物語の世界を広げていただき有難うございます!
たしかに故郷の星が消滅した時に運良く生き残った仲間が他にもいて、そいつらは上位の悪徳宇宙人に拾われて利用されることもあるかもしれませんね。
彼らは帰るところもなく自暴自棄になっている哀れな連中なのです。
— 怪獣伯爵 (@hakushaku_ke) September 26, 2024
お久しぶりです。腰の緊急手術などで8月頭から暫く休んでおりました。
ようやくPC前に生還(笑)致しました。
洗練されたデザインが格好良いですね。
いつもの伯爵&夫人さまのテイストと違う印象を受けました。
螺鈿の色合いも素晴しいですし,なるほど兜にも貝にも見える辺りは
流石のセンスと表現力かと思いました。
私は最悪の結末になってしまいましたが,どうぞ御夫婦共に
お体を大切になさって,素晴しい怪獣たちを生み出して下さい。
私の方も,もう少ししたら新作発表しますね。
コメントありがとうございます。
今回の宇宙人も、怪獣伯爵夫人の意見をもとに何度も描き直した結果、できあがりました。
「盛綱様の造形戯言(改)」拝見しました。
最近、盛綱様のサイトの更新がなくどうしたんだろう?とは思っていたのですが、大変なことになっていたんですね。重度の椎間板ヘルニアで緊急手術とは‥!
きっとお仕事の方も休まれたのでしょう。
窮状、お察しします。
幸い現在の回復度は40%で、痛い部分もなくなったとのことで少し安心しました。
しばらくはゆっくり静養されて、お体が回復されることを、妻ともども祈ってます。
創作の方もマイペースで、無理をなさらずに。
PCが新しくなってサイトが更新できる日が来ることを、首を長くして待っています。
回復した盛綱様の作品を拝見する日を楽しみにしております。