妖虫怪獣ヒッコリーニ
アメリカ先住民、ホピ族が暮らす北アリゾナに現出した怪獣。
ホピの住む大地に続くブラックマウンテンのウラン鉱山に残されたウラン廃棄物による環境汚染によって、付近に生息する蛾の幼虫が怪獣化したのだ。
ここで採掘されたウランは広島・長崎に投下された原子爆弾の原料にもなったと言われている。
怪獣はまるで戦争を憎むかのように軍事施設を襲う。
「母なる大地の内臓をえぐってはいけない」と地球上すべてのウラン採掘に反対するホピの予言は現実のものとなったのだ!
今回は、北米にしか生息しないリーガル・モスという蛾の幼虫で、ヒッコリー・ホーンド・デビルという15センチにもなる巨大な幼虫をモチーフとした怪獣です。
この幼虫は一般的なイモ虫と比べ大きく発達した腹脚が特徴。
昆虫と人間とは体の構造がかけ離れているため、今まで着ぐるみを主体とした昆虫の怪獣化は難しいものがあったと思いますが、その点、この幼虫を着ぐるみにすれば、この腹脚に人間の手足を入れれば幼虫の形態を崩すことなく二足歩行の怪獣にできると思い、デザインしました。
アメリカ先住民に伝わる怪獣というアイディアは、妻(怪獣伯爵夫人)が好きなジョン・ウェインなどの西部劇を、最近毎日のように一緒に観ていたので、そこから生まれたものです。
(公開日:2021/02/16)
good!
— Papaジョン (@PapaHwan) February 16, 2021