農耕怪獣アグラ
東北地方において「阿倶羅様(アグラサマ)」と呼ばれ、崇拝されてきた農耕の神。
農作物に生命を与え、それらを食べた人々の感謝の心をエネルギー源として生き続けてきた。
しかし現代においては人々が感謝の心を忘れ、毎日大量の食べ物が廃棄されるようになったため、恵みの神は怒れる怪獣となって姿を現したのだ。
日本で最も神聖な農作物である「稲穂」の姿をしている。
全身に田んぼとあぜ道のような模様がある。
口から霧状の液体を吐く。液体に触れるとあらゆるものが栄養分豊富な有機質肥料と化してしまう。
背中から尻尾をおおう稲穂には一粒ごとに大量の米がつまっている。うかつに攻撃すると、稲穂が割れて米が散らばってしまうため、食べ物を大切にする者にとっては、攻撃は非常に耐え難く感じられる。
もともと霊的なエネルギー生命体(神)であるため、けっして倒すことはできない。
人々が食べ物を粗末にするかぎり、何度でも現れるのだ!
今回の怪獣は、日本特撮史上初の「農耕」をつかさどる怪獣です。
誰も考えたことのない怪獣なので、いつか必ず形にしたいと思い続けていました。
他のデザイン案としては「尻尾の先端が牛や馬につける犂(すき)のような形状になっていて、移動するたびに地面を耕す怪獣」とか、いろいろな候補があったのですが、どれも今ひとつ決定打に欠けるという感じで、何年もネタ帳にしまいっ放しだったのです。
稲穂をモチーフにしようと決めて実際に作業を始めてからも、ごらんのデザインに落ち着くまでに、怪獣伯爵夫人(妻)から3回ものダメ出しをもらい、ようやく農業の神様らしい形にまとまりました。今回も妻には感謝!感謝!です。
ネーミングは「農耕」を表す「agriculture(アグリカルチャー)」より。
(公開日:2017/05/04)
こんばんは。新作お待ち申し上げておりました(笑)。
今回もまた奇抜なデザインとアイディアに驚かされました。
そのまんまの造形ですが,それがかえってインパクトありますね。
小さな子供が観ても一目瞭然ですから,解り易い事も大事だと思いました。
それでいてきちんと怪獣のツボも突いてますから流石の御夫婦です。
さて私も復帰作の怪獣が完成しました。
一緒に何と新ヒーローまで連れて来てます(笑)。
また宜しければご照覧下さいませ。
盛綱様、お待たせしました(笑)。
さっそくのコメントありがとうございます!
今回は、ウルトラマン80・第35話「99年目の竜神祭」に登場する三つ首怪獣ファイヤードラコのような伝説の怪獣をイメージして描きました。
最初は「地球の農地化を企む異星人によって送り込まれた使役動物的な怪獣」という設定で考えていたのですが、途中から、やはり怪獣とは「自然現象の神格化」であるべきだと思い直し、このような姿・形に落ち着きました。
気に入って頂けましたら嬉しく思います。
「ジェイドマン」拝見しました!
大きな光る目がとても印象的ですね。大きな目といえばファイヤーマンを思い出しますが、ファイヤーマンがなんだか間抜けに見えてしまうほど、シャープでカッコイイです。
怪獣キングガトリンと併せて、詳しくは「盛綱空想特撮シリーズ 怪獣大百科」の方にコメントさせて頂きますので、そちらをご覧ください。
これからもよろしくお願いします。
かっこいい怪獣ですね
オリジナリティーの高くてかっこいい怪獣ですね