地球怪獣グランマーテル

地球の正体は怪獣だった!

数十億年前に他の恒星系で誕生した超巨大生物。またの名を天体怪獣。
恒星の周囲を公転し、恒星が超新星爆発などによって死滅するたびにハビタブルゾーンを求めて恒星間空間を移動する。
太陽系には6億3500万年前に飛来した。

二つに分かれた殻を持つ。
極寒の恒星間空間を飛行する間は殻の表面は凍結し、スノーボールアースと呼ばれる状態となる。
殻の表面には大陸や海があり、太陽系に飛来する前からすでに原始的生命は発生していたが、太陽系に飛来したことで凍結が解除され、現在見られるような多様な生物群が誕生したのだ(カンブリア爆発)。

ハビタブルゾーンに到着すると殻を閉じ、惑星となる。
殻は閉じられた後に重力によって球体になる。
殻は時間をかけてゆっくり閉じられるため、地球上の生物たちには影響を及ぼさない。

体は主に鉄とケイ素、マグネシウムからできており、牙と爪は炭素の同素体(ダイヤモンド)からできている。

地球上の人間も含むあらゆる生物の母的存在。
悪しき心で地球を汚す人類に警告を発するために、殻を閉じていながらも自分の体からさまざまな怪獣を生み出す。
(人類に畏敬の念を抱かせるために、怪獣は人類が畏れるものの形をとって現れる)
環境汚染によって地球を破壊する者や、乱獲によって生物を絶滅へ導く者はもちろん、他人の夢や願望を利用して金儲けする者、他人の人生を妨害したり命を奪う者、盗みをしたり醜い争いを繰り返す者たちも皆、グランマーテルの裁きを受けるのだ!

怪獣デザイン

怪獣デザイン

怪獣デザイン

今回の怪獣は、どうして地球上にはいろいろな怪獣が現れるのだろうという長年の謎(?)に終止符を打つために考え出したものです。
これまで特撮作品で語られてきた怪獣出現の理由といえば、「古代生物が目覚めた」「異常気象によって生まれた」「突然変異で生まれた」「人間の心によって生まれた」「侵略者が送り込んだ」「理由はわからないがとにかく現れた」など、様々なものがありますが、私としては「オッカムの剃刀」という言葉のごとく、すべての怪獣(ただし宇宙怪獣は除く)の発生原因をすっきり一つにまとめられないものだろうかとずっと考え続けてきたのです。

巨大な天体が怪獣になっているというアイディアは決して珍しくはありませんが、地球が怪獣だったらというアイディアは世界で初めてだと思います!

デザインモチーフはリンゴの芯。
グランマーテル」は直訳すると「壮大な母」(「マーテル(mater)」はラテン語で母の意)、文字通り地球上のすべての生き物の母という意味です。

(公開日:2019/09/03)

地球怪獣グランマーテル” に対して2件のコメントがあります。

  1. ジョニー より:

    地球そのものが実は怪獣・・・!!
    まさしく『逆転の発想』ですね。
    惑星サイズの怪獣やモンスターは時折見かけるけし、『地球には意思がある』って設定もよく聞きますが、『実は怪獣』なんて設定、初めて聞きました。
    凄いです。

    でも、もしも映像作品に登場させようとしたら、アニメはギリギリ上手く表現できるかもしれないけど、実写だと難しそうな気がします。
    なんたって『地球そのもの』なんですから。

    1. 怪獣伯爵 より:

      ありがとうございます。
      おっしゃるとおり、実写による昔ながらの特撮技法(操演など)では地球サイズの怪獣を表現するのは難しいでしょうね。
      CGで表現するにもお金がかかることと思われます。
      それだけに、簡単に真似される心配のないよい怪獣ができたと思っています!
      地球上のすべての生き物を生み出した根源であるので「母」のイメージと結びつけたのは妻(怪獣伯爵夫人)の発想です。

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