柏餅怪獣カシワモンス

端午の節句に現れる怪獣。
その昔、病床の母が我が子の行く末を案じ、柏の葉とお餅で人形を作った。
母は亡くなったが、その想いは人形に乗り移り怪獣となって子を守り、空腹に苦しまぬようその身を食べさせたという。
今では怪獣は子供から大人まで人々の守り神として祀られている。

全身からカシワの葉の芳香を放ち、人間をリラックスした気分にさせる。
だが、口から吐く香気成分(オイゲノール)を凝縮したガスには注意が必要だ。
オイゲノールの効果によって、怪獣の通過したあとはカビや細菌類が死滅し、敵は一瞬で意識を失う。

葉によって光合成を行いデンプンを合成、デンプンは餅状になって背中や手足に蓄積されている。
(魚の稚魚が備えているヨークサックという器官と同様のものだ)
餅の中にはデンプンが変質した高カロリーの餡が詰まっており、怪獣のパワーの源となっている。

怪獣デザイン

今回の怪獣は、柏餅の葉っぱが怪獣の背びれみたいだな、と思ったことから閃いたものです。
大抵の柏餅のキャラクターは帽子をかぶったように葉っぱが上になっているので、自分でもこれは面白いと思い仕上げました。

(公開日:2017/01/31 最終更新日:2024/05/01)

柏餅怪獣カシワモンス” に対して2件のコメントがあります。

  1. 盛綱 より:

    今晩は。 こちらの怪獣にもコメントさせて頂きますね。

    かしわ餅から怪獣を生み出すとは驚きの発想です。
    私ならスライムの様なベトベト系になっちゃうでしょうね(笑)。
    しかも無闇に悪だけに染まらない所も新しい感覚です。

    私がヒーローならどうやって退治(退散)させましょうかねぇ?
    いつも斬新なアイディアに触発されます。次回作も楽しみにしています。

    1. 怪獣伯爵 より:

      こんばんは。
      カシワモンスにもコメントをいただきありがとうございます。
      私はいつも、なるべく手間をかけずに印象に残る怪獣を仕上げたいと思っているので、そういった点からもカシワモンスはよくできた怪獣だと思っています。
      葉っぱと餅だけの怪獣なので、アイディアが浮かんだらあっと言う間に完成してしまいました(笑)。
      これからも、子供でも簡単に描けるようなシンプルな怪獣を心がけていきたいと思います。

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