音響怪獣モンスピーカー

音を自在に操る怪獣。

頭部の10mホーン型スピーカーは、10km先の標的をピンポイントで音波によって粉々に破壊できる。
胸部の5mツイーターと腹部の16mウーファーでどんな音でも再現可能。
怒ると160デシベル(ジェットエンジンの1万倍)という破壊的な音を発し、どんな敵でも退ける。その際、自分の耳を守るために耳の穴が塞がる。

指先は骨伝導イヤホンになっている。
周囲に被害を及ぼしたくない場合や、音の伝わらない真空中で、敵に対して音で攻撃する場合に使用する。

怪獣デザイン

今回は文字どおり「音を出す怪獣」です。

モチーフは1970年代後半のラジカセの傑作機であり、当時の少年たちが結構な確率で所有していた(と思われる?)SONYの「studio1980マークII(CF-1980 II)」です。私も両親にねだって買ってもらいました(写真)。
ラジカセの出力が3ワットを超えれば大出力といわれた時代に、「studio1980マークII」は何と出力3.2ワット
ひたすら迫力の重低音を追求した大口径16cmウーファーと、5cmツイーターの2ウェイ・スピーカーシステム!
バス&トレブル独立のトーン・コントロール!
小音量時に低音を強調するラウドネススイッチ
現代のラジカセに、ここまでオーディオ性能にこだわった製品が果たしてあるでしょうか。まさに20世紀のモノラルラジカセの最高峰とも呼べる機種だったのです。
技術が進み、簡単にデジタルで音楽を再生できるようになった現代と違い、まだまだ発展途上の70年代におけるラジカセは、未来を先取りしようという夢と気迫に溢れていました。

モンスピーカーは、そんな昭和のラジカセに込めた少年の夢を形にした怪獣なのです。

怪獣デザイン

初めは「音によって相手の聴覚にダメージを与える怪獣」というものを考えていましたが、耳の不自由な人が聞いたら不愉快な気持ちになるだろうと思い、上記のように、どんな音でも再現して人々を心地よくもできるような怪獣にしました。「怪獣には夢がなければ!

(公開日:2013/11/25 最終更新日:2024/05/27)

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