オウム怪獣ヴェロキラー

鳥のお守りで有名な通称「インコ寺」厚木の七沢観音寺より現出した怪獣。
高い知能を持ち、世界中の言語を操る。
電話や警報などの電子音や機械の駆動音などもそっくり真似ることができ、人間社会を混乱させる。
羽ばたきによって大量の脂粉(オウムやインコが羽毛から発する粉、アレルギーの原因)を撒き散らす。
神話の世界ではオウムは神の使者といわれる。
乱れる人間世界に審判を下すため、神が怪獣となって降臨したのかもしれない。

怪獣デザイン

オウム怪獣といえば『ウルトラマンタロウ』のおうむ怪獣エレジアと『ウルトラマンティガ』の怪鳥シーラが有名。
共にオウムが巨大化した怪獣ですが、エレジアはクチバシこそオウムに似ているものの全身トゲや角だらけであまりオウムに見えませんし、シーラに至っては全身骨格が剥き出したような恐ろしい姿で猛禽類には見えるもののとてもオウムには見えません。
オウムをそのまま大きくしても怪獣らしくは見えない故の苦肉のデザインですね。

そこでヴェロキラーは一見オウムが直立しただけの姿ですが、冠羽と呼ばれる鳥の頭部に見られる特徴的な羽根をまるで角のように誇張することによって怪獣らしさを表現しようと試みました。

全身が羽毛の怪獣というのもラルゲユウス以来、殆ど存在しませんでした。
造型上の問題と、見た目があまり恐くないからでしょうか。
今回の怪獣も、鳥でありながら怪獣っぽさを出すのに非常に苦労しました。

「ヴェロキラー」というネーミングは、velox(ラテン語で速い、すばやい)+ killer(英語で驚異的なもの、すごいもの、素晴らしいもの)で、「高速で飛行するすごいやつ」といったような意味合いです。どう猛な羽毛恐竜である「ヴェロキラプトル」にも引っ掛けていることは言うまでもありません。

今回は、我が家の怪獣アドバイザーである妻から「鳥を描け!」と指令を受けました。
しかし私が何の鳥を描いたらいいのか途方に暮れていると、妻が「喋る鳥を描け。オウムがいい」とアドバイスしてくれました。
こうして妻のおかげで怪獣史上初の「喋る」オウム怪獣が誕生したのです。

怪獣伯爵夫人(妻)のワンポイントアドバイス

今回は「怪獣なんだから実際にいる鳥と同じ色にしなくてもいいんだ。自由な発想で塗れ」という妻のアドバイスに従って鮮やかな赤・青・緑を基調とした色で塗りました。
幻想的な雰囲気が出て、なかなか個性豊かな鳥の怪獣に仕上がったと思います。

参考文献

「アレックス・スタディ ―オウムは人間の言葉を理解するか―」アイリーン・ペッパーバーグ / 共立出版 / 2003年

(公開日:2008/12/10 最終更新日:2026/07/01)

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